ヤードの配線パターンです。分岐する数が多い場合に便利な2線分岐のパターンもあります。反対側にもポイントを繋ぐわけではないので、端数調整はせずに配線します。
図中にレールの名称を書くと見にくくなるため、図中には書いていませんので各レールの名称は下図を参照下さい。
最も基本的なヤードの作り方です。複線間隔は約37mmになります。分岐する線路の数が少ない場合に適した方法で、数が多い場合は下記の2線分岐を使った方がスペースを有効活用できます。
分岐する線路の数が多い場合は、ポイントを分岐角(15°)の2倍の角度(30°)に傾けて接続する「2線分岐」にするとスペースを有効活用できます。大掛かりな運転会などでも便利です。
複線間隔は37mmより短くなる部分もありますが、TOMIXの複線間隔は広めに作ってあるので問題はありません。
上の「2線分岐(通常)」の一番上の部分にさらにポイントを1つとC280-15を2本入れ、同じ長さで線路の数を1つ多くしたパターンです。C280-15は2本続けて入れてあり曲線全長が最大車両長以上になっているため脱線のリスクは問題ありません。
なお実際の鉄道では、ポイントの曲線半径より小さいカーブをポイント周りに使うことは極めて稀ですので、あまり実感的ではないでしょう。
根元のポイントを分岐角が30°で半径280mmのPL280-30にしたパターンです。2つ上の「2線分岐(通常)と同じ長さで1線多く分岐でき、1つ上の「2線分岐(枝一部小半径)」と同じ長さで同じ数分岐できます。
根元に小半径のポイントが入りますが、枝に不自然に小半径のカーブが入ることはないので、1つ上の「2線分岐(枝一部小半径)」よりは実感的でしょう。
根元のポイントを分岐角が30°で半径280mmの両開きポイントPY280-15を入れることも可能です。PY280-15のカーブ全長は最大車両長以下で、特に両台車がカーブ上に収まらない長さのため、脱線のリスクが高くなります。また隣のポイントのカーブとでS字カーブ(反向曲線)を構成しているため、乱暴な運転は避けたほうがいいでしょう。
矢印部分のPY280-15とPR541-15の間にS33を入れると、PY280-15の水平方向の先の分岐数を2本から3本に増やすことができます。
分岐角が30°で半径が280mmのポイントを多用した2線分岐です。実物にはありえない配線ですが、PR280-30やPL280-30が多く余っていて使い道がない場合などに便利です。