両開きポイントを多用したヤードの配線パターンです。両側に広がって分岐するので、本線と並行したヤードにはあまり向きません。本線と角度がある場合などに便利ですが、大型車両や通電状態の悪い場合にはあまり向きません。
両開きポイントだけで10線を分岐した例です。各枝のカーブ半径は外から順に354mm、317mm、280mm、280mmです。脱線のリスクの高い両開きポイントを多用してS字カーブ(反向曲線)が多数構成されているため、乱暴な運転は避けたほうがいいでしょう。また新幹線など車両長の長い車両も脱線のリスクが高くなります。小型短編成の車両向きでしょう。
片開きポイントも使って10線を分岐した例その1です。脱線のリスクの高い両開きポイントの使用数を減らすことができますが、乱暴な運転は避けたほうがよく、小型短編成の車両向きでしょう。
一番外側の枝に半径280mmで角度が30°のポイントを入れて、「ヤード(片開き)」で紹介している「変則2線分岐」にしてさらに枝を増やすことも可能です。
片開きポイントも使って10線を分岐した例その2です。線路の間隔が広くなる部分が出てきますが、ジオラマを作って架線柱を立てる場合はこちらの方がいいでしょう。ただし複線間隔がそろってはいませんのでボードに直付けになるでしょう。
一番外側の枝に半径541mmで角度が15°のポイントを入れて、「ヤード(片開き)」で紹介している「2線分岐」にしてさらに枝を増やすことも可能です。
片開きポイントも使って12線を分岐した例です。端数調整用線路のS33を2本使っています。
一番外側の枝に半径541mmで角度が15°のポイントを入れて、「ヤード(片開き)」で紹介している「2線分岐」にしてさらに枝を増やすことも可能です。