TOMIX カーブポイントで平行線に分岐(siding)


カーブポイントで配線を作る場合は、分岐した2本のレールを継目でかなり曲げなければならない場合があります。片側だけで分岐するヤードなどでは間隔を保持しにくいため、両側にポイントがくる配線ではない場合は、間にホームを入れたり架線柱を取り付けるパーツで間隔を保持したり複線レールを入れるとよいでしょう。

馴染ませ繋ぎ:ポイント根元+内外カーブの片方のみ 1

複線間隔37mmに分岐 基準半径280mm

内側の線路が基準側となり半径280mmです。半径280mmのエンドレスの外側に複線間隔37mmで分岐します。

メーカーのカタログにも記載されている基本的な使用法ですが、継目でレールをなじませ繋ぎの限度を超えて曲げないと複線間隔が37mmにはならないので、反対側も同じようにポイントを入れるか、複線レールやワイドPCレールを使って間隔を保持してください。

分岐側での端数調整は必要ありません。エンドレス反対側で特に端数調整は必要ありません。

複線間隔37mmに分岐 基準半径317mm

外側の線路が基準側となり半径317mmです。半径317mmのエンドレスの内側に複線間隔37mmで分岐します。

継目でレールをなじませ繋ぎの限度を超えて曲げて繋がないと複線間隔が37mmにはならないので、反対側も同じようにポイントを入れるか、複線レールやワイドPCレールを使って間隔を保持してください。

分岐側での端数調整は必要ありません。エンドレス反対側で特に端数調整は必要ありません。

複線間隔55.5mmに分岐 基準半径280mm

内側の線路が基準側となり半径280mmです。半径280mmのエンドレスの外側に複線間隔55.5mmで分岐します。

メーカーのパンフレットにも記載されている基本的な使用法ですが、継目でレールをなじませ繋ぎの限度を超えて曲げて繋がないと複線間隔が55.5mmにはならないので、反対側も同じようにポイントを入れるなどして間隔を保持してください。

分岐側は内側と外側で70mmずれています。エンドレス反対側で特に端数調整は必要ありません。

外側にはC280-15が他の曲線と隣り合わずに使われている部分があります。曲線全長が最大車両長以下、特に両台車が曲線内に収まらない長さの曲線は脱線のリスクが高くなりますので乱暴な運転は避けたほうがいいでしょう。

単線から2面3線に分岐 基準半径280mm

内側の線路が基準側となり半径280mmです。半径280mmのエンドレスの外側に約39.7mmと55.0mmの間隔で3線に分岐します。

基準半径280mmで2線に分岐するタイプの、外側を変更したかたちです。なじませ繋ぎをしているのは、カーブポイントの根元と、分岐側の外側の一部だけです。内外で不均一になじませ繋ぎしているので、反対側も同じようにポイントを入れて間隔を保持してください。

分岐側での端数調整はS72.5を2本使います。エンドレス反対側で特に端数調整は必要ありません。

単線から2面4線に分岐 基準半径280mm

内側の線路が基準側となり半径280mmです。上の2面3線のさらに下にもう1線分岐したかたちです。

なじませ繋ぎをしているのは、カーブポイントの根元と、分岐側の外側の一部だけです。内外で不均一になじませ繋ぎしているので、反対側も同じようにポイントを入れて間隔を保持してください。

分岐側での端数調整はS72.5を2本使います。エンドレス反対側で特に端数調整は必要ありません。

馴染ませ繋ぎ:ポイント根元+内外カーブの片方のみ 2

複線間隔37mmに分岐 基準半径317mmその2

外側の線路が基準側となり半径317mmです。半径317mmのエンドレスの内側に複線間隔37mmで分岐します。

分岐側での端数調整はS18.5を使います。エンドレス反対側で特に端数調整は必要ありません。

馴染ませ繋ぎ:ポイント枝・内外で準均一

複線間隔37mmに分岐 基準半径280mmその2

図のように左右方向の寸法が約317mmであるため、右側もカーブポイントを使って同じように37mmに分岐する場合は、下側のカーブは半径317mmを使うとちょうどよいでしょう。右側でカーブポイントを使わない場合は、上下方向は280mmに約6mm足りないので、S33を2本縦に入れて約4mm短くします。

分岐側は内側と外側で70mmずれています。

調整:左右方向

下側の調整方法です。C317を使い半径317mmのカーブにするとちょうどよくなります。

調整:上下方向

右側の調整方法その1です。C280を使い半径280mmのカーブにして、調整用にS33を2本入れるとちょうどよくなります。

右側の調整方法その2です。C280を使い半径280mmのカーブにして、左側に調整用にS72.5を2本入れるとちょうどよくなります。

高架化

筆者は実際に試したところ、複線カーブガーダー同士を接着するなどして固定した上で馴染ませ繋ぎをすれば入りました。普通どおりに複線カーブガーダー橋にこのかたちでレールを入れると、複線カーブガーダー橋の方が馴染ませ繋ぎになって継目に隙間が開きます。左下のS72.5×2本はS70-A(S70に取り付けて高架化するプレート)の上に載せます。右上は複線ガーダー橋です。

複線間隔55.5mmに分岐 基準半径280mmその2

図のように左右方向の寸法が約317mmであるため、右側もカーブポイントを使って同じように55.5mmに分岐する場合は、下側のカーブは半径317mmを使うとちょうどよいでしょう。右側でカーブポイントを使わない場合は、上下方向は280mmに約6mm足りないので、S33を2本縦に入れて約4mm短くします。

分岐側は内側と外側で140mmずれています。エンドレス反対側ではS33を入れて端数調整をする必要があります。

調整:左右方向

調整:上下方向

下側の調整方法です。C317を使い半径317mmのカーブにするとちょうどよくなります。

右側の調整方法その1です。C280を使い半径280mmのカーブにして、調整用にS33を2本入れるとちょうどよくなります。

右側の調整方法その2です。C280を使い半径280mmのカーブにして、左側に調整用にS72.5を2本入れるとちょうどよくなります。

複線化

複線で2面4線を作る場合の例です。

馴染ませ繋ぎ:ポイント枝側のカーブ・内外で均一

複線間隔66mmに分岐 基準半径280mm おすすめ

KATOの島式ホームの複線間隔66mmに分岐する方法です。上図の中で馴染ませ繋ぎをしているのは、2本のカーブレールの両端だけです。カーブポイントの根元は馴染ませ繋ぎしていないので、レールを繋ぐ時に全体が歪んだりと変なふうにはなりにくいです。

調整:上下方向

反対側にカーブポイントを入れない場合の上下方向の調整です。

調整:左右方向

上下:左右方向の調整方法2種。

調整:左右方向・小判型

上下:分岐した反対側も同じように左右対称の小判型にする場合の横方向の調整です。

ホーム部分KATOレール

島式ホーム部分をKATOのレールにする場合。

調整:左右方向

駅の反対側のカーブをTOMIXのレールにする場合。

調整:左右方向・ポイント部分以外KATOレール

上下:カーブポイント部分以外を全てKATOのレールにする場合。