エンドレス中のヤードの配置

ヤードとエンドレスの繋ぎ方 EC・DC基地向け

単線エンドレス

ヤードの配置図・単線 ヤードの配置図・単線

駅に併設する方法(上)と、駅間に配置する方法(下)があります。駅に併設する方法は、ヤードから直接本線に出るタイプと、ヤードから駅を通って出るタイプがあります。ヤードと駅を繋ぐタイプでスペースがない場合は、右上のように駅から離すこともできます。

ヤードの配置図・単線

複線エンドレス・平面交差なし・上下別々に

ヤードの配置図・複線 ヤードの配置図・複線

平面交差がないように、上下線で独立してヤードを設ける場合です。駅に併設する方法と駅間に設ける方法があります。下のように、エンドレス中でのヤードの配置を、上下線で別々にすることもできます。また立体交差がある場合は、上下線でヤードの見た目の位置を近づけることができます。

右下の図ではもちろん、上下のヤードをレールで繋ぐこともできます。その場合は電気配線に注意が必要です。なお右下の図で2つのヤードを渡り線などで繋ぐ場合、編成の向きが変わらずリバースにはならないですが、繋ぎ方によってはリバースができることがあるので、その点にも注意してください。

ヤードの配置図・複線 ヤードの配置図・複線

複線エンドレス・平面交差あり

本線に渡り線が必要

複線から片側にヤードを分岐
複線から片側にヤードを分岐

上下線共通のヤードが1つで、片方の本線から分岐します。もう片方の本線とは渡り線で繋ぎます。渡り線は、両渡りにすることも片渡りにすることもできます。渡り線の場所は、ヤードが分岐する根元のどちら側でもよく、片渡りを2つ「ハ」の字形に配置する場合は、「ハ」の字の間からヤードを分岐することもできます。

本線に渡り線が不要

上下線共通

複線から片側にヤードを分岐
複線から片側にヤードを分岐

本線に渡り線のない、上下線共通のヤードです。上下それぞれの本線から分岐して、一旦合流して単線になる方法と、複線のままで間に渡り線を入れる方法があります。前者の場合はダブルスリップスイッチを使う方法もあります。

上下線別々

複線から片側にヤードを分岐
複線から片側にヤードを分岐
複線から抱き込みでヤードを分岐

上下線のヤードを別々にしたタイプです。ヤードの入口は、同じ側にすることも、別々の側にすることもできます。入口が別々の方向の場合は、抱き込み式にして平面交差をなくすこともできます。また、抱き込み式で上下線共通にすることもできます。

複線から立体交差でヤードへ・実物同様

ヤードへの回送線の立体交差
ヤードへの回送線の立体交差
ヤードへの回送線の立体交差

上下線から立体交差でヤードまでの線路を作る方法です。駅とは別の場所から分岐することも、駅から分岐することもできます。本線と回送線の上下関係は、どちらの組合せもあります。

1番目は内側に複線の回送線があるタイプです。内側が待避線の駅と併設する場合、回送線を折返し用引上線として使うこともできます。

2番目は外側に複線の回送線があるタイプです。1番目より用地が少なくて済むので、実物では駅間の信号場で分岐する場合に多いでしょう。

3番目は上下共通の単線の回送線があるタイプです。実物では列車回数の少ない場所で使われる方法です。

複線立体交差エンドレスで、平面交差なしの上下線共通ヤード・模型用

「エンドレス」になっている模型ならではの配線です。KATOやTOMIXのレイアウトプラン集には載っていませんが、便利なので常設で使っている人も多いようです。補助フィーダーなどを使って、ヤードの入換運転や、ヤードと駅の間の回送運転もできます。

模型ならではのヤード配置法 模型ならではのヤード配置法
模型ならではのヤード配置法

平面交差がなく、運転しやすい上下共通ヤードを作る方法です。

1番目(左上)は、駅から上下別々の方向に線路を延ばして、上下共通ヤードを作る方法です。ヤードは両側にポイントがあるため、片側だけよりは費用がかかり、完全選択式ポイントでない場合には電気配線にも注意が必要です。

2番目(右上)は、エンドレス中央にヤードを配置して、ポイントも片側だけですむ方法です。ヤードがエンドレス中央にあるので、1番目よりは狭いスペースに収まるでしょう。

3番目(左下)は、L字型にしてヤードを駅のそばに配置する方法です。車両を取り扱う駅とヤードを、手が届きやすい外側に配置できます。

なお、上下線とヤードを回送線で繋ぐかたちのため、編成の向きに注意してください。複雑な配線の場合には、特にリバースに注意してください。