KATOとTOMIXのレールの接続方法  KATOのS62Jを使う場合

KATOから発売されているジョイント線路「S62J」を使う方法で、
KATOとTOMIXのレールと接続することができます。
直接カーブレールを繋ぐことも可能です。

KATOのジョイント線路「S62J」

道床同士の隙間とカーブ

道床の幅はKATOのユニトラックが25mmでTOMIXは18.5mmです。ジョイント線路「S62J」の切り欠き部分の幅はTOMIXのレールより0.5mm広い19mmで、左右に約0.25mmずつの隙間ができます。また切り欠き部分の長さは10mmなので、最小半径のC243の曲線レールも接続可能です。なお、ミニカーブやミニポイントはそのまま接続できません。

道床同士の隙間

ファイントラックと繋ぐ場合の注意事項

従来のTOMIXレールと接続する場合は、そのまま差し込むことが可能ですが、ファイントラックの金属ジョイナーの場合は、注意が必要です。

KATOとTOMIXとでレールの断面形状が異なり、Finetrackの金属ジョイナーの形状との関係で、力まかせに差し込むとUnitrackのジョイント線路を壊してしまう場合があります。

レールの断面形状の違いとファイントラックのジョイナー形状

TOMIXレールの断面形状
TOMIXのレールの断面はI字形に近く、ファイントラックのジョイナーは縦に長くなっています。

KATOのユニトラックのレールの断面は、上半分くらいが太くなっています。そのためファイントラックのジョイナーと接続する場合はきつい場合があります。
KATOレールの断面形状

力まかせに差し込んで破損させた例

比較的新しいファイントラックのジョイナーは、写真のように先が狭くなっていますし、新品では殆ど隙間がない場合もあります。
新しいジョイナーは先が狭くなっている

ジョイナー部分がきついFinetrackの線路と、Unitrackのジョイント線路と力まかせに接続しようとした場合、写真のように、ユニトラック側のレールが外れて元の位置から動いてしまうことがあります。
無理な接続で破損させた写真

何度も繋いだり切離したりを繰り返してジョイナーが少し広がっている場合では、そのまま力まかせに押し込んでジョイント線路「S62J」と接続することが可能な場合もありますが、破損を防ぐためには、先の細いものを使って、接続するファイントラックのジョイナーを少しだけ広げてから差し込むことをおすすめします。

なお、KATOのレールの側面を金属製のヤスリ等で削って面取りをして、引っかからないようにする方法もあります。その際は、TOMIXのジョイナーの高さに注意してください。じょなーが斜めになってKATOのレールの部分で上を向いている場合、車輪のフランジがジョイナーに乗り上げる場合があります。ジョイナーが高くなっている場合は、上から押さえて下げるようにしてください。

レイアウトプランとジョイント線路の組み合わせ方

レールは両方のメーカーで別々の規格になっていますので、組み合わせる場合は様々な工夫が必要です。使い方の例としては、以下のような方法があるでしょう。

ヤードだけ別のメーカーを使用

エンドレスと、エンドレスからヤードを分岐するポイントまでを片方のメーカーに統一し、ヤードの部分だけをもう片方のメーカーにする方法があります。

下の写真の例では、バラストや複線間隔が実感的なKATOのレールでエンドレスを作成し、ヤード部分は補助線路が不要なTOMIXを使った例です。
エンドレスとヤードを別々のメーカーにした例

エンドレス中のホームで使用

ホームの部分だけメーカーを変える場合は、小判形のレール配置の場合では、ホームの反対側についてもレールを変更することで対応が可能です。それ以外の方法としては、長さを変えることのできるレールを使って調整する方法もあります。