平行線と複写 繋がらない時の調整その2(2/2) : 7-2:複写と平行線を使って絞っていく

複写を使って繋がらないカーブの部分を試して、直線レールの長さは平行線を使って調べます。
これをマスターすれば、レイアウトプランが繋がらない時の最も強力な武器になるでしょう。


調整方法の全体像


長さが合うレールがあるか、順番に補助線で平行線を作図していきます。色を変えながら複線を描画していくのがポイントです。

繋がらない時の調整で、いっぱい試す

複写を使ってカーブレールを沢山描画する。

上の図の一番上の線路の空いた部分を繋いでいきます。

まず左側に、様々な半径の15度カーブを重ねて作図します。

通常半径の15度カーブを5本重ねて作図しました。図形メニューで同じ場所に重ねて作図します。

次は、この部分を複写して、それぞれの先に繋いでいきましょう。

今回カーブレールを5本重ねて作図した部分を範囲選択し、必要があれば基準点を変更します。

角度を「-15度」と指定します。反時計回りがプラスで、時計回りはマイナスです。

次は、複写元のレールの先(5箇所)のそれぞれに、この5本ずつを貼り付けていきます。

図のように拡大して、重ねて作図しやすい順番に、複写先のレールの角を右クリックしていきます。

複写ができました。根元側5本に、枝が5本ずつで、25通りを一度に試すことができます。

さて、次は右側の直線レールの長さを調整していきます。

複線を使って、直線レールの色々な長さを試す。

曲線レールの右側の直線レールの部分を調整します。右側のレールの端の直線を基準に「複線」を使いますが、その前に、線色・線種を変えて見やすくしましょう。

線色は、レールで使っている黒か黄色以外を選びましょう。

まずはTOMIXの基本となるS70の70mmで複線を描きます。

まずは70mm間隔で複線を2本作図しました。

次は、S72.5の72.5mmでいきましょう。

S72.5の72.5mm間隔で、全ての組合せで複線を作図しました。

次はS33にしましょう。3本でS99とほぼ同じ長さになるレールです。

33mm間隔で複線を作図した後、他の組合せの線からも33mm間隔で作図します。

次は最後に、S18.5の18.5mmをいきます。

S18.5は、S140+S18.5=S158.5となるので、まずS18.5の18.5mmで複線を作図してうまくいくかどうかを調べます。S158.5に置き換えることができる場合の置き換えは、あとからで大丈夫です。

他の様々な線を基準に、18.5mm間隔で線を作図していきます。

レール方向の長さと、枕木方向のズレとが、許容範囲に入っていそうなレールがありました。

拡大して、「測定」を使ってどのくらいずれているか調べます。

枕木方向とほぼ同じ方向に1.8mm程度のズレです。これくらいなら大丈夫でしょう。

うまく繋がるレールを残して、他のレールをどんどん消去していきます。

左側の根元のレールも、必要な1本を残して削除します。

必要なカーブレールだけが残りました。

あとは、右側に直線レールを作図すれば大丈夫です。線の色を変えているので、右側から順に、S70、S72.5、S33の3本を繋げばいいとわかります。

図形を使って直線レールをあれこれ重ねる方法もある

図のように、直線レールを「図形」メニューで、いろいろに重ねて作図する方法でも対応できます。

注意点としては、レールを重ねていると、削除する時に個別に選択するのが大変になるため、図のようにズレた位置にわざと作図する方が後で消す時に便利です。

また、不要なレールの削除し忘れがあった場合、集計した場合に削除し忘れたレールも集計してしまいます。こちらの点からも、わざと位置をずらして作図する方が無難でしょう。