集合式ジオラマのレールを中心とした留意事項

ジオラマとレールに関した留意事項・注意事項です。

ジオラマに関する注意事項

レイアウトのベースボードを自作する時は、角材等で枠を作ってから、それにベニヤ板を取り付けること。ベニヤ板に角材等をつけていくわけではない。(自分のいた高校の模型同好会ではこの方式だったため、ボードを持ち上げるとぐにゃぐにゃ曲がっていた。上を作り上げたものに後から補強するのは大変であった。) また、長期にわたって強度を維持したい場合は、ピンバイスで孔を開けてネジどめの方が、釘よりもしっかりする。会場まで車で運搬等ではなおさらである。

集合式レイアウトでベースボードを自作して、大きさを自由に決められる場合で、接続に長さを変えられるレール以外を使う場合は、S70かS62を使うとよい。万一レールの固定位置に不備があっても、少し長いS72.5とS64を使うことで対応できる。また、ベースボードの強度に問題があったときに、外側にベニヤ板を貼る余地を残すことにもなる。(自分のいた模型同好会では、S72.5で接続するところに、両方のベースボードに2mm厚のベニヤ板で補強の箇所があったため、レールに大きな隙間ができていた。低速では問題は少なかったが、しっかり車輪が落ち込んでいた。)

ベースボードに単線レールで複線以上を作る場合には、その間隔に注意すること。間隔に問題があると、TOMIXの場合では複線高架レール等と、KATOの場合では複線レールと、直接接続できなくなる。これは全てをジオラマとしない場合には、全体のレール配置の自由度の低下に繋がる。レールをベースボードに固定する時は、レールの両端に、TOMIXの場合では複線高架レール、ワイドトラムレール、ワイドPCレールを、KATOの場合では複線レールを繋いだ状態で行うのがよい。また、複線のレールを直接接続する場合は、バラストを散布してボンド水で固定する範囲に注意すること。(2つのボードを繋ぐ単線レールの間や周りに撒かないこと。)

KATOのレールではジョイナーを交換できるので、ボード端部まで道床付線路とすることができる。この様な場合は、ジョイナーの爪の片側を折り曲げて接続を緩くして外しやすくする方法もある(特に線路が多く並ぶ部分)。

ジオラマの端にトンネルがあり、隣のジオラマとトンネルで繋がる場合などは、会場配置の都合でそのままそこをジオラマの終端とした場合に備えて、そのまま高架レールを接続できる構造にしておくことが望ましい。トンネル外形やレールの下の部分など、高架枠などが入っても大丈夫な形状にしておく方がよいだろう。

レールに錆色の塗装を行う場合は、レールクリーニング液で溶けないタイプの塗料を使うこと。