公開運転会で見た目をよくする方法2種

勿論抜本的には、大きなジオラマを沢山置くとか集合式ジオラマもありますが、それ以外の方法を2点紹介します。フロアレイアウトでの対応法と、机を覆い隠す方法を紹介します。

フロアレイアウトでの方法

まず、基本的には、場所を埋めるか、目立つものを置くか、になります。

  • とにかく線路を並べてヤードにして車両で埋める。
  • 余りのレールを繋いで、1〜3、4両程度の短い車両を展示する。(鉄コレのレールから車止めを削り取ったものを繋いで使用する方法もある。)
  • ジオコレ等、安いやつでいいから、建物を並べて空きスペースを埋める(町を作る)

ヤードで机の上を埋め尽くした例。また空いたスペースに建物を置いたりもしている。

空いた場所に短小編成を展示した例。

何もなくただ直線が続くだけという場合には、ホームを置くとか、橋を置く方法などがある。机に地上レールという場合でも、ちょっと高さを上げて橋にすれば、充分見映えはよくなる。(これらはどちらかと言えば、遠景的な部分での対応方法になる。)

ただ直線が続くだけの場所に、ホームを入れた例。何もないよりは、あった方がずっとよい。

大きな空きスペースを埋める場合は、カーブをS字に繋ぎ、平行にはならず、放射状にして、車両を展示する方法もある。特に机の角とか机の途中に大きな空きスペースがある場合など。

レールの配置としては、だいたいこんな感じになるだろう。現物合わせで余ったレールで行っても大丈夫だろう。

同様に、転車台と扇形機関庫という手もあるが、展示の煩雑さの面からはあまりおすすめできない(特に車両を置く場合)。

踏切を入れるのも、音や動きがあるという点で、いいだろう。周りに何もないところに入れるほうがよいかもしれない。

また、ワイドトラムレールに踏切のパーツを取り付けるのも、ありだろう。

小さなジオラマを線路の中に、1箇所でいいので組み込む方法もある。駅にしておけば、体験運転でコントローラーの目の前になるので、近くで見てもらうこともできる。触られないようにするカバーとしては、透明プラ板で、ヨーロッパの駅の屋根のようなドーム形に覆う方法が、安価で簡単にできる。

手前側に小さなジオラマを置き、遠景には鉄橋や踏切線路が入っている。また建物なども空いたスペースに並んでいる。

触られないようにする方法としては、写真のように、100円ショップのトレーに切り欠きを入れたものと、プラ板を曲げてネジどめといった方法で充分である。(なお、ベースボードはKATOの複線プレートレールを使用。)

余談になるが、お隣の鉄研には部室があったが我々には無かったので、我々の場合、とにかく机を埋める方向性になった。(と言っても、ヤードと鉄コレレール等が中心であったが。)

とにかく机を見せない方法

机を見せないという点で抜本的な対策としては、とにかく大きなベースボード(1m×2m程度のベニヤ板と下の木枠)で机の上を(ほぼ)全部覆い隠す方法がある。(これはお隣の鉄研が行っていた方法である。)

ホームセンターで売ってある木部用の塗料か何かを使って、目止めすることなく田畑を中心にあぜ道や未舗装道路、舗装道路などを描いていた。そして川の部分は一段低くして青に塗る。築堤を越えて大きな川をトラス橋で渡る部分も作ってあった。また、一段低い海に対して陸側をグレーで塗りカクカクの直線にして車庫を並べて工場地帯も作っていた。たったこれだけのことと思うかもしれないが、ただ線路を机に敷くのよりも断然見た目がよかった。

また、レールや工場は固定せず、そのまま上に載せる方式だったので、重ねたり立てたりして収納できる点も便利であった。そして線路が大駅になってホームがいっぱいのところには、地元の駅ビルやバスセンターなどをペーパークラフトで作って、ベースボードの駅前ロータリーや道路に、バスや車を並べるといった見せ場も作っていた。

全てを通常の集合式ジオラマにすることに比べると、安価に規模を大きくできる点で大変いい方法だろう。確か10m×10mはあると言っていたと思う。この規模で行えるというのも大きなメリットだろう。なお、通常のジオラマを一部に組み込むことも行っていた。